脱サラ元公務員のひきよせ農業

脱サラして農業を始めた元公務員による、農業、起業の実録や農業・健康関連のおすすめ商品などを、紹介しているブログです。

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【ブルーベリーは酸性土壌を好む理由にちょっとだけ疑問】脱サラ元公務員のひきよせ農業vol.74〜ブルーベリー&自然栽培~

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脱サラ、元地方公務員、最近まで某農業法人にてブルーベリーの栽培をやっておりました。かんざきたつや、36歳です。

 現在は、農業法人を退職し、独立起業の準備をしており、子どもたちの笑顔あふれる、「やすらぎと思い出づくりをお手伝いするブルーベリー農園」を創るべく、日々まい進しております。

 脱サラ(脱公務員)の経緯や、農業、そしてブルーベリー観光農園を志した経緯、やりたい農園のコンセプトなどについては、以下の過去記事をご覧ください。

 

tty-kanzaki.hatenablog.com

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www.ttykanzaki.com

 

tty-kanzaki.hatenablog.com

 

 起業のため、某農業法人を退職し、現在は、ブルーベリー観光の開園準備を本格的に始めており、長野県安曇野市で農地を探しています。

 

ご協力頂いている皆さま、本当にありがとうございます。

 

こうご期待☆

  

ブルーベリーは、様々な専門書などでは

 

「水はけのよい酸性土壌」を好むと言われています。

 

実際に栽培してみた感じでは、間違いではないように思えます。

 

しかし、実際にやってみて、その意味について、ちょっと通説に疑問な点があります。

 

今回は、そのことを書きたいと思います。

 

 

ブルーベリーに適する土

書籍などには、ほとんど以下のような解説がされています。

「ブルーベリーは代表的な好酸性作物である。生育に好適なPHはブルーベリーのタイプによって異なり、ノーザンハイブッシュではPH4.3~4.9、ラビットアイではPH4.2~5.3である。そのため、土壌PHを下げる肥料及び土壌改良材の施用が基本である。」

 

「ブルーベリーは酸性」という言葉は意外と浸透していて、

「あれは酸性(土壌)だよね~。」という話はよく聞きます。

 

栽培してみた感じでは、酸性ももちろん大事ですが

 

優先順位があり、水はけの方が最優先だと思われます。

 

植えたけれど枯れてしまった。

大きくならない。

 

という場合は、水はけの問題が最も多いと思われます。

 

酸性じゃないだけでは、枯れません。

 

庭に植える場合などは、締固めた土である場合もあり、土壌改良材を用いるなど、水はけを良くする必要があります。

 

酸性の話に戻しますが、

 

日本の土壌は、耕作していない土地では一般的にだいたい5.0~6.0くらいの弱酸性の場合が多いと思われますので、一般的には植え付け時に酸性の土壌改良材であるピートモスを使用したり、植え付けたあとに硫黄粉などを用いて、PHを下げるように調整します。

  

なぜ酸性土壌で生きられるのか

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の植物であり、ツツジの仲間です。

自然界では有機物に富んだ酸性土壌に多く自生しています。

 

酸性土壌では、慢性的にリン酸が不足しており、カルシウム、マグネシウムが溶脱しにくく不足する。

さらに酸性状態で土壌から溶け出したアルミニウム、マンガンなどが根に障がいを与えることから、一般的な栽培植物は育ちにくいとされています。

 

それでは、なぜブルーベリーは育つことができるのでしょうか。

一般的には下記のとおりと言われています。

 

①酸性土壌で高濃度にあるアルミニウム、鉄、マンガンへの耐性が強い。

②酸性土壌で不足するカルシウム、マグネシウムの要求量が少ない

③酸性土壌で安定しているアンモニア態窒素を好む

 

しかし、ここで栽培方法として疑問がでてきます。

①と②は、酸性土壌でも「生存できる」理由であり、酸性土壌意外でも適応できるとも言えるため、あえて栽培の過程で酸性にする理由はないものと考えられます。

 

③については、養液栽培による実験結果があり、たしかに、アンモニア態窒素で栽培した方が成長量が大きい結果となっています。

 

成長量が大きくなる環境をつくる意味での酸性土壌への改良ということになるのでしょうか。

 

たしかに、私が栽培の中で経験した中でも、酸度調整が不十分な苗木は、新芽の成長が若干悪いように見受けられました。

 

 

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(なお、ピートモスは酸性ですが、経年で分解され、肥料などによってもPHは上がっていくので、ほっておけば弱酸性PH6.0くらいに戻ってしまいます。定期的な酸度調整が必要です。しつこいようですが、それだけでは枯れることはありません。)

 

 共生している微生物がメインでは?

しかし、本当にそれだけでしょうか?

 

森林の植物は、アンモニア態窒素や硝酸態窒素のような無機塩類はほとんど利用せずに、有機物の形で存在する窒素を微生物と共生することで吸収している。という報告もあり、アンモニア態窒素と硝酸態窒素だけでも説明できない気がします。

 

それは、ブルーベリーが酸性土壌でも「生存できる」理由にヒントがある気がします。

ブルーベリーの根には「エリコイド菌根菌」というカビやキノコの仲間が共生しています。

 

エリコイド菌根菌は、多くのツツジ科植物で共生関係が確認されています。

 

「共生」とは、複数の種類の生物が相互関係をもちながらおなじ場所に生息している状態です。

 

エリコイド菌根菌は、ツツジ科の植物が光合成でつくった産物を受け取るかわりに、土壌からリン酸を分解して供給したり、アルミニウムの吸収を抑制したりして、植物を守っています。

 

微生物はそれぞれ活動するのに最適な酸度(PH)があり、エリコイド菌根菌に分類される微生物が好む酸度が比較的酸性よりであり、そして酸素が十分にある状態(=水はけの良い状態)を好んでいると思われます。

 

また、エリコイド菌根菌はツツジ科の植物の種類によっても異なるようなので、ノーザンハイブッシュ系とラビットアイ系では、微生物の種類が異なるため、最適なPHも若干異なってきているのではないでしょうか。

 

根に共生しているエリコイド菌根菌群が活動しやすい環境が酸性、水はけの良い土壌であるので生育が良い

・・・というのが真実のように思えてなりません。

 

エリコイド菌根菌などの植物と共生して様々な働きをするものを「エンドファイト」と呼ばれ、近年注目されているものです。

 

自然栽培など慣行栽培と比較して肥料分が少ないのに栽培できている理由の一つとしても考えられています。

 

ブルーベリーは、肥料要求が作物の中では比較的少ない方だと思いますが、環境が整えばぐんぐん育ち、果実もたくさんつけるようになるのはエンドファイトの力も大きいように思えます。

 

既存の文献調査では、今のところ根拠を見つけることができていませんが、

微生物の働きなども自分でもできる限り実験しながら、栽培していこうと思っています。

 

  今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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